左近ノート

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大株主の実体はよくわからん

四季報、大株主欄によく出てくるのが、この3行。

  1. 日本トラスティ・サービス信託銀行
  2. 日本マスタートラスト信託銀行
  3. 資産管理サービス信託銀行

はっきり言って、ふつうに暮らしていると全く馴染みがない。

これらの信託銀行に管理業務を委託しているのは、大部分が、GPIFや日銀だ。

GPIFは、厚生年金と国民年金を運用している、年金積立金管理運用独立行政法人Government Pension Investment Fund)のこと。

なので、個人的に投資をしてなくても、払った年金は、株式などで、運用されており、間接的には、投資に影響を受けるということになるのです。

だから、こういった銀行のことも知っておいたほうがいいかもしれません。

 

そして、2021年には、1と3が合併し、「日本カストディ銀行」となるようだからビックリだ。(現在は、持ち株会社JTCホールディングスに両方ともぶら下がっており、正確には、1と3とJTCホールディングスが合併)

その預かり資産は、なんと700兆円。

www.jtc-hd.jp

 最後に、GPIFが信託銀行で購入した株式の優待はどうなるか、ご存知ですか?
GPIFのアニュアルレポートに説明があったので、引用しておきます。

“GPIFは、運用資産の管理を全て資産管理機関に委託しています。株主優待についても資産管理機関において管理されており、GPIFは資産管理機関に対して、株主 優待については、できるだけ現金化し、収益の向上を図 るよう指示しています。具体的には、資産管理機関において、割引券等の換金 可能なものは換金のうえ運用収益の一部とされています (2018 年度実績 約 6.7 億円)。また、食品 ・ 家庭用品 等は日本赤十字社や東京都社会福祉協議会及び神奈川 県共同募金会を通じて福祉施設などに寄付する等の対応 を行い、社会に役立てられています。”

今回は以上です。